医療法人は、診療所や病院などの医療機関を安定的に運営するための法人形態で、厚生労働省の認可に基づき設立されます。診療報酬の請求や各種契約において信頼性が求められるため、法人印鑑の役割も重要です。本ガイドでは、医療法人ならではの留意点を踏まえ、法人印鑑の作成ポイントを解説します。
| ▼ 法人実印(理事長印) | ▼ 角印 | ▼ 法人銀行印 |
|---|---|---|
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| 法人登記や重要契約に使用する、医療法人において最も大切な印鑑。 | 請求書・領収書・内部文書などの書類に使用する印鑑。 | 金融機関に口座を開設するときや預金の引出しのときなどに使用する印鑑。 |
医療法人の代表者印・法人実印・理事長印
代表者印は、法人としての意思を示す最も重要な印鑑で、登記や診療報酬の契約、医療機器の購入などにおいて法的効力を持つ書類に使用されます。
医療法人では、理事会を設置したうえで、理事の中から選任された「理事長」が法人を代表します。そのため、印鑑には「理事長印」と彫刻するのが一般的です。
医療法人の代表者印・実印サンプル
Sirusiで作成できる法人実印サンプルです。
■例. 医療法人社団令和会









■例. 医療法人こはる会








代表者印の彫刻名
- 外枠:法人名(例. 医療法人令和会)※アルファベットでの作成も可能です
- 内枠:肩書名
※「医療法人〇〇会」「医療法人社団〇〇会」「社会医療法人〇〇会」など、登記事項証明書に記載される正式名称で作成することをおすすめします。
代表者の肩書例
- 理事長
医療法人の代表者として最も広く使用されている肩書きです。登記・行政提出書類など、公的な場面での使用にも適しています。
※「代表取締役」など株式会社の肩書きは、医療法人では使用しません。
医療法人の角印
角印は、法人の日常業務において使用される印鑑で、請求書・領収書・紹介状・院内文書などの書類に用いられます。形式的な印鑑として、書類に押すことで法人としての確認や発行の意思を示します。
医療法人の角印サンプル
Sirusiで作成できる角印サンプルです。
■例. 医療法人社団令和会





■例. 医療法人社団令和会 令和ファミリークリニック



■例. 令和ファミリークリニック



■例. 医療法人こはる会





■例.医療法人こはる会 こはるデンタルクリニック



■例. こはるデンタルクリニック



角印の彫刻名
角印は、「法人名」「法人名+クリニック名」「クリニック名」の3パターンで作成されることが一般的です。
- 法人名(例. 医療法人社団令和会)
法人本部や法人全体の書類向けです。 - 法人名+クリニック名(例. 医療法人社団令和会 令和ファミリークリニック)
法人名とクリニック名を併記する形式です。請求書・紹介状・院内文書など、実務で最も選ばれることが多いパターンです。 - クリニック名(例. 令和ファミリークリニック)
患者様や取引先からの認知度を優先したい場合に選ばれます。法人化前の開業の段階ですでに作成されている場合もあります。
印鑑作成時には、法人名・クリニック名のバランスを見て、末尾に「印」や「之印」といった送り字を追加することがあります。
医療法人の銀行印
銀行印は、法人の金融機関取引に使用される印鑑で、法人名義の銀行口座を開設する際に届け出ます。主に振込・出金などの資金管理に関する書類への押印に用いられます。
医療法人の銀行印サンプル
Sirusiで作成できる法人銀行印サンプルです。
■例. 医療法人社団令和会








■例. 医療法人こはる会








銀行印の彫刻名
- 外枠:法人名(例. 医療法人社団令和会)
- 内枠:銀行之印
院長印・副院長印とは
院長印は、診療所や病院の院長の肩書を彫刻した印鑑です。医療法人では、法人の代表者である理事長の印鑑とは別に、院長・副院長などの肩書を入れた印鑑を作成するケースがあります。診断書や院内承認書類、各種申請書類などで使用されることがあり、実印とは用途を分けて運用することで管理がしやすくなります。
院長印と理事長印の違い
| 理事長印 | 院長印 | |
|---|---|---|
| 表すもの | 医療法人の代表者という役職 | 診療所・病院の院長(施設の責任者)という役職 |
| 主な用途 | 登記・契約書・行政手続きなど、法人を代表する場面 | 診断書などの院内文書、院内の承認書類、各種申請書類など |
| 法務局への届出 | 法人の実印として届け出る | 通常は届け出ない(認印として使う) |
理事長と院長を同じ人が兼ねている医療法人も多くありますが、押す印鑑は「法人の代表として押すのか」「施設の院長として押すのか」で使い分けます。
個人開業のクリニックで院長印のみを使っている場合と、医療法人で理事長印と院長印を使い分ける場合とでは、院長印の位置づけが異なります。
副院長印とは
副院長印は、院長を補佐する副院長の肩書を彫刻した印鑑です。院内の決裁や書類の確認などに使う認印として作成されます。副院長印を置くかどうか、どの書類に使うかは、医療法人・医療機関ごとの規程や運用によって異なります。
院長印・副院長印の彫刻例
彫刻内容は、法人名やクリニック名に肩書を組み合わせます。たとえば、次のような例があります。
- 院長之印
- 医院長印
- 副院長之印
- 事務長之印
- 管理者印
- 看護部長之印
院長印・副院長印は、役職名のみを彫刻し、個人名を入れないでおくと、役職者が交代した際も同じ印鑑を引き継いで使えます。法人名・クリニック名を入れる場合は、登記事項証明書や院内で使用している正式名称に合わせます。
「医院長印」「院長印」のどちらの表記にするかは、院内で使用している呼び名に合わせてください。
住所印の作成もおすすめ
医療法人では、領収書・紹介状・封筒・契約書・行政提出書類などに法人名や医院情報を記載する機会が多くあります。住所印を作成しておくことで、法人名(クリニック名)、住所、電話番号などををまとめて押印でき、事務作業の効率化につながります。


法人化のタイミングで、実印・銀行印と合わせて作成されることの多いスタンプです。
Sirusiがつくる医療法人設立印鑑セット
39,000円(税込)〜
医療法人設立印鑑セット資格印の作成も承っています
医学博士・歯学博士などの資格名と個人名を彫刻した「資格印」の作成も承っております。
学会活動や研究発表、証明書類などで使用されることがあり、個人名だけの印鑑とは異なる専門性を表現できます。
よくある質問
登記事項証明書や設立認可申請書類に記載される正式名称で作成することをおすすめします。
医療法人の代表者は理事長です。法人実印として届け出る印鑑には、登記事項に沿った「理事長」の肩書を彫刻するのが安心です。「院長」は施設の責任者を表す肩書で、法人の代表者であることが明示されないため、法務局や取引先から確認を求められることがあります。
「院長印」「医院長印」は、診療所業務や院内文書に使う認印としてご利用ください。
はい。「副院長之印」など、肩書を入れた役職印を作成できます。使用する書類や、彫刻する名称は、医療法人・医療機関の規程や運用に合わせて決めてください。
院長印と理事長印は、役割が異なる印鑑です。院長は、診療所や病院の管理者である院長が使用する印鑑で、院内文書や各種証明書類などに使用されます。一方、理事長印は医療法人の代表者印として、契約書や行政手続きなど法人を代表する場面で使用されます。
個人開業の場合は院長印のみで運営されることもありますが、医療法人では理事長印が法人運営における重要な印鑑となります。
はい、事業所名や用途に合わせて印鑑を使い分ける法人様も多くいらっしゃいます。
たとえば「医療法人〇〇会 訪問看護ステーション印」「医療法人〇〇会 居宅支援事業所印」など、認印として用途別に複数作成することで、書類管理がスムーズになります。
実印は、法務局に届け出て登録される法人の代表印です。登記や契約など、法的効力を持つ重要書類に使用されます。
認印は、登録を必要としない印鑑で、事業ごとの書類対応・決裁などに柔軟に使えます。肩書きや事業所名を自由に入れることができ、用途別の使い分けにも適しています。
















