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篆書体(てんしょたい)は、印篆や大篆を基本として印影をデザインする、印鑑の代表的な伝統書体です。

現在の漢字の形につながる古代文字をもとにしており、文字全体が均整よくまとまった、重厚感と品格のある印影に仕上がります。線幅や余白の調整により、伝統的な風格を保ちながら、シャープな印象ややわらかな印象に仕上げることもできます。

実印や銀行印をはじめ、認印、法人印鑑、職印など幅広い用途に使用できます。

Sirusiでは、印篆や大篆の正しい字形と字画を確認し、お名前や会社名の文字数・画数、印面サイズ、用途に合わせて、一文字ずつ篆書体の印影を設計しています。

印篆と大篆を基本に印影をデザインする

篆書体は、現在の漢字の形につながる古代文字であり、印鑑の文字を設計するうえで重要な土台となる書体です。

印鑑には、印章へ収めることを前提に文字を整えた印篆や、より古い字形を持つ大篆などが用いられます。Sirusiでは小篆を参照するのではなく、印篆と大篆を基本として、印面へ彫刻する印影をデザインしています。

文字を単に並べるのではなく、文字の形、線幅、余白、印面全体の重心を確認しながら設計します。

既製フォントではなく一文字ずつ設計する

Sirusiでは、既製フォントの篆書体を印面へ機械的に配置していません。

「新常用漢字印章辞林」などを用いて文字の成り立ち、正しい字形、字画を確認し、彫刻するお名前や会社名に合わせて一文字ずつデザインします。

同じ書体でも、次の要素によって印影の形は変わります。

  • 彫刻する文字
  • 文字数と画数
  • 縦線や横線の構成
  • 文字幅と文字間隔
  • 線の太さ
  • 印面のサイズ
  • 縦書き・横書きの方向
  • 隣り合う文字とのつながり
  • 印鑑の用途

同じ名前・同じ篆書体で作成する場合も、過去の印影を再利用せず、一件ごとに新しい印影をデザインします。

Sirusiの印影制作については、印鑑のデザイン工程でもご案内しています。

線幅と余白によって印象を調整できる

篆書体は、均整の取れた文字構成と伝統的な風格が特徴です。基本的には端正で重厚感のある印影になりますが、線幅や文字間隔、余白の取り方によって印象を調整できます。

線を細くし、余白を生かすと、篆書体の構造を保ちながらシャープで洗練された印象になります。曲線を生かし、線や余白のバランスを調整すると、やわらかな印象に仕上げることもできます。

ただし、細くしなやかな流線と空間を積極的に使う流篆体とは異なります。篆書体は、印篆や大篆を基本とした文字構造と、整った骨格を保ちながら印象を調整する書体です。

個人印鑑から法人印鑑・職印まで使用できる

篆書体は、個人用・法人用を問わず、幅広い印鑑に使用できます。

  • 個人実印
  • 個人銀行印
  • 認印
  • 法人実印
  • 法人銀行印
  • 会社認印
  • 角印
  • 士業印鑑・職印
  • 役職印

Sirusiの購入履歴でも、篆書体は実印や銀行印を中心に多く選ばれています。伝統的な印鑑らしさと、文字ごとに異なる固有性を持たせたい場合に選びやすい書体です。

漢字以外の文字も篆書体の考え方で設計できる

ひらがな、カタカナ、アルファベットにも対応できます。

これらの文字に歴史的な印篆や大篆の字形が存在するわけではありません。そのため、漢字の字形をそのまま当てはめるのではなく、篆書体の線、構造、余白などの特徴を反映したデザインとして作成します。

文字の種類や組み合わせによっては、現代の文字としての読みやすさと、篆書体らしい印象のバランスを確認しながら設計します。

縦書き・横書きのどちらにも対応する

篆書体は、縦書き・横書きのどちらでも作成できます。

同じ文字でも、方向によって文字幅、線の見え方、印影の重心が変わります。Sirusiでは、文字数や画数、縦線・横線の構成を確認し、選択された方向に合わせて文字幅や文字間隔を調整します。

文字の向きに決まりはないため、希望する方向を選べます。どちらが整いやすいか迷う場合は、印鑑の文字方向の見本も参考にしてください。

印鑑登録を前提に正しい字画を守る

篆書体は日常的に使用する文字より判読しにくい書体ですが、文字として成立していることが重要です。

Sirusiでは、文字の成り立ちや正しい字画を守り、実印としての印鑑登録を想定して設計しています。装飾のために文字と関係のない線を追加したり、必要な字画を省略したりすることは原則としてありません。

篆書体を選んだだけで偽造を完全に防げるわけではありません。Sirusiでは一件ごとに異なる印影を作成して固有性を持たせていますが、印鑑本体や印影が写った書類を適切に管理することも必要です。

Sirusiのデザイン書体を支える基礎でもある

篆書体は、伝統的な印鑑を作るためだけの書体ではありません。

吉相体は篆書体をもとに、文字と枠をつなぎながら線を八方へ広げるように構成します。印グラフィーも篆書体の文字構造を基礎とし、タイポグラフィーの考え方を取り入れてデザインしています。

Sirusiでは篆書体の文字構造を正しく理解したうえで、伝統書体から現代的なデザイン書体まで、それぞれのレギュレーションに沿った印影を制作しています。

更新日 2026年9月17日

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