印鑑の向き:縦書き・横書きの違い
印鑑の文字方向についての決まりは存在しません。縦書きか横書きかは好みで決めてOKです。
文字デザインの観点で違いを挙げるなら、縦書きの場合は文字が平たく横長になり、横書きの場合は文字が縦長にデザインされる特徴があります(1行の場合)。
以下のデザイン見本で、縦書き・横書きどちらの方が好みの字形に近いか、検討してみてください。
縦書き・横書き 印鑑デザイン比較
彫刻名「野口」
方向 | 篆書体 | 吉相体 | 流篆体 | 隷書体 | 古印体 |
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縦書き | |||||
横書き |
彫刻名「高橋」
方向 | 篆書体 | 吉相体 | 流篆体 | 隷書体 | 古印体 |
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縦書き | |||||
横書き |
彫刻名「佐々木」
方向 | 篆書体 | 吉相体 | 流篆体 | 隷書体 | 古印体 |
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縦書き | |||||
横書き |
彫刻名「さくら」
方向 | 篆書体 | 吉相体 | 流篆体 | 隷書体 | 古印体 |
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縦書き | |||||
横書き |
彫刻名「野口英世」
方向 | 篆書体 | 吉相体 | 流篆体 | 隷書体 | 古印体 |
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縦書き | |||||
横書き |
横書きのときは右から左読み?左から右読み?
印鑑を横書きで作る場合、右から左(←)・左から右(→)のどちらでも作成できます。
印鑑の横書きは右から左読み(←)が慣習で、これは日本語が古くは右から左に読まれていたことに由来します。(厳密には、横書きを右から左に読んでいたというわけではなく、1文字ずつ改行された縦書きだそうです。縦書きの場合、右から左に読むのは自然ですね。)
しかし、欧米文化に適合している現代では、左から右に読むことが一般的で、印鑑作成もそれにならうことが多くなってきています。
彫る方向は好きな方を選んで問題ありません。
ただし、右から読んでも左から読んでも存在する姓・名のときは、どちらからからも読めてしまう点だけ考慮ください(例:「中村 ⇔ 村中」「美優 ⇔ 優美」)。
右から左読み(←)・左から右読み(→)印鑑デザイン比較
彫刻名「野口」
方向 | 篆書体 | 吉相体 | 流篆体 | 隷書体 | 古印体 |
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右から左 (←) | |||||
左から右 (→) |
彫刻名「野口英世」
方向 | 篆書体 | 吉相体 | 流篆体 | 隷書体 | 古印体 |
---|---|---|---|---|---|
右から左 (←) | |||||
左から右 (→) |
昔はこんな慣習も…印鑑の文字方向に関する古くからの慣習
印鑑の文字方向には古くから言い伝えられている慣習がいくつかあります。例をいくつか箇条書きにします。
- 印鑑は従来通り縦書きにするべき。
- フルネームを彫って2行になるときもやはり縦書きにして、右から左(←)の順に読めるようにするべき。
- 男性の実印は縦書きにする。成長や発展・繁栄を願う意味から。
- 女性の実印は横書きにする。安定や守護の意味から。
- 銀行印は横書きにする。縦書きにすると文字が上から下に落ちるため、お金が流れ落ちないようにゲン担ぐ。
- 認印はほとんどの人が縦書きで作っているので、周りに合わせて縦書きにする。
Sirusiでは、印鑑はデザインをたのしむものであり、古くからの慣習、まして性別によって強制されるものではないと考えます。
(もちろん、古くからの慣習を参考に印鑑作りをするのも個人の自由です。)
「銀行印を縦書きで作ってしまった…」とか「女性ですが実印を縦書きにしてしまいました…」と心配する方の声をインターネット上などでときどき目にしますが、「気に入っているのであれば何も気にする必要はないですよ」というのが印鑑の専門家からの意見です。
印鑑の縦書き・横書きに迷ったらSirusiにご相談ください
デザインサンプルを見ただけでは、縦書き・横書きどちらがいいか決めきれない…という方はぜひSirusiにご相談ください。
Sirusiでは、印鑑彫刻の前にデザイン校正確認ができるので、文字方向を縦書き・横書き(右から左 / 左から右)の複数パターンから事前に検討いただけます。
もちろん、向きだけでなく彫刻内容(姓 or 名 or フルネーム)や書体なども、ご希望のデザインテイストを踏まえて複数ご提案できます。
印鑑作成なら、50万本以上の製作実績・クリエイティブなアイデアの引き出しが豊富なSirusiにお任せください。