印鑑サイズについて

印鑑のサイズ

こんにちは。印鑑をデザインするSirusiの盛と申します。2002年から印鑑製作を始め、これまで50万本以上の製作に携わってきました。この期間、多くのお客様と接する機会がありました。その中で印鑑サイズに関する質問も沢山いただきました。ここでは、実印や銀行印などの印鑑サイズについて、詳しく説明していきます。

印鑑のサイズについて

印鑑とは、押した跡を印鑑といい、ハンコは押すための道具を指します。そのため、印鑑サイズとは、押した跡の直径、すなわちハンコの直径を印鑑サイズといいます。印鑑サイズの決まりは、個人用の実印や法人用の実印など種類によっては規定があったりしますが、ほとんどが主観や慣習によるなんとなくの決まりが多くあります。

印鑑の定型サイズについて

現代の印鑑の大きさは主にmmで表記されますが、印鑑の定型サイズには10.5mmがあっても11mmはありません。13.5mmはあるが14mmは見当たらないのは、印章の世界が寸・分の単位を使用しているからです。1分は約3mmであり、印鑑サイズは3mmの倍数でサイズが決まります。9mmは三分、10.5mmは三分半、12.0mmは四分といった寸法が使用されます。通常、メートル法が規準とされているので、印鑑ではこのような定型サイズとなっています。

個人印鑑のサイズ

実印サイズ

実印は、住民票のある自治体に登録する印鑑を指します。印鑑を登録する全国の自治体には、登録における規定があります。

一辺の長さが25mmの正方形に収まる大きさで、8mm正方形以下の小ささにならないもの

つまり、9mm以上24mm以下が実印サイズとなります。形状に関しては丸型や角型の指定はありません。

一般的な市販ハンコは10mmほどで、これの2.5倍までが作製可能サイズとなります。製作する店や職人によって勧めるサイズは異なりますが、慣習的には13.5mmから18.0mmが実印として製作されることが一般的です。主観的ではありますが、大きいサイズはダイナミックで迫力があり、中~小さいサイズは凛とした印象でバランスが良い印鑑ができます。

Sirusi製の実印では、フルネームでの作成を想定し、13.5mmから16.5mmを推奨しています。12.0mm以下は小さすぎて詰まった印象となり、18.0mm以上は文字数や選ぶ文字のベースデザインによってはアンバランスな印象となる可能性があります。

フルネーム4文字で画数の少ない場合は13.5mmから15.0mm、画数が多い場合は15.0mmがおすすめです。フルネーム5文字以上で画数が少ない場合は13.5mmから15.0mm、画数が多い場合15.0から16.5mmがおすすめです。ベースデザインの線の太さとバランスの悪い空間ができないよう注意しています。おすすめのサイズはあくまでも一例であり、10.5mmや12.0mmで実印を製作しても問題ありません。その場合、できればフルネームではなく、姓か名での作成がデザインとして整いやすいかと思います。

実印には様々な慣習や考えが存在します。古来、印鑑は権力の象徴であり、成功を願掛ける際はできるだけ大きい方が良いとの考えもあり、18.0mmでの製作を希望される方もいます。また、ジェンダーレスの時代には合わない考えとも言えますが、女性は男性パートナーの印鑑サイズより一回り小さくする傾向もあり、男性には力強さ、女性には奥ゆかしさを表現するために、男性が18.0mmなら、女性は15.0mmが妥当であるといった古い慣習もありました。

しかし、最終的にはご自身が気に入るサイズでご選択いただくことが一番重要です。イメージによる表を用意しましたので、ご参照ください。

13.5mm15.0mm16.5mm
13.5mm15.0mm16.5mm
少し控えめで繊細なイメージとなるサイズおすすめする標準的なサイズ力強く存在感のあるイメージとなるサイズ
作成文字数
最大5文字程
作成文字数
最大6文字程
作成文字数
最大7文字程

銀行印サイズ

銀行印は、口座開設を金融機関に届け出るために登録する印鑑を指します。形状の規定を設けている金融機関はごくわずかで、ほとんどが指定がありません。一部の金融機関はシステム上の上限を40mm×40mmとしていますが、銀行印に関してはサイズの規定は概ね存在しないと考えられます。ただし、口座開設予定の金融機関が地方銀行や信用金庫である場合は、窓口かウェブサイトで確認が必要です。

規定がない場合、銀行印のサイズは主観で決めていくことができます。慣習や通例を参考にすることも一つの方法です。一般的には、12.0mmから15.0mmが銀行印として製作されることが一般的です。銀行印は実印より小さいサイズで作られる慣習があり、これは実印との誤用を避けるためでもあります。もちろん、小さいサイズの10.5mmや大きいサイズの18.0mmで作成しても問題ありません。

Sirusi製の銀行印では、姓または名での作成を想定しており、12.0mmから13.5mmを推奨しています。2文字か、3文字以上で画数が少ない場合は12.0mm、3文字以上で画数が多い場合は13.5mmがおすすめです。フルネームでの作成も可能で、その場合は実印に近いサイズがおすすめです。銀行印のポイントとしては、ベースデザインの線の太さとバランスの悪い空間ができないように考慮しています。

イメージによる表を作成しましたので、参照いただきながら最終的にはご自身が気に入るサイズで選択いただくことが一番重要です。

10.5mm12.0mm13.5mm
10.5mm12.0mm13.5mm
少し小さめで量販店などの既製印と同じサイズおすすめする標準的なサイズ少し大きめで存在感のあるサイズ
作成文字数
最大3文字程
作成文字数
最大4文字程
作成文字数
最大5文字程

認印サイズ

認印は、自分の意思を表すために使用される印鑑を指します。実印や銀行印と異なり、登録の必要はありません。したがって、認印は使用する場所や用途を想定して自由な発想で作成することができます。

Sirusi製の認印では、姓または名での作成、かつデザイン性の高い印鑑を想定しているため、12.0mmから13.5mmがおすすめのサイズとしています。認印においてもポイントとしては、ベースデザインの線の太さとバランスの悪い空間ができないように慎重に考慮しています。

昭和時代の慣習では、印鑑は行儀的なものとして捉えられ、社会や環境に応じて様々なサイズが作られていました。新社会人の頃は10.5mmが一般的で、上席や先輩たちより小さいサイズ、中堅社員は12.0mm、中間管理職は13.5mm、上級管理職は15.0mm以上といった慣習が存在しました。一般家庭では10.5mm~12.0mmが一般的に使用されていました。

現代では、印鑑を使わない企業や印鑑を使用する際にも柔軟性が増しています。ビジネスシーンにおいても規制のない認印では自由な発想やユニークなデザインの印鑑が広がっています。認印は時と場所、場面、そしてご自身の個性やこだわりに合わせて考えられるアイテムです。

イメージによる表を作成しましたので、参照いただきながら最終的にはご自身が気に入るサイズで選択いただくことが最も重要です。

10.5mm12.0mm13.5mm
10.5mm12.0mm13.5mm
量販店などの既製印と同じサイズおすすめする標準的なサイズおすすめの大きめのサイズ
作成文字数
最大3文字程
作成文字数
最大4文字程
作成文字数
最大5文字程

訂正印サイズ

訂正印は、誤りのある文書を修正するための印鑑です。文書の訂正に使用されるため、一般的にはサイズを6.0mmで作成します。誰が押したかを一目で識別できる必要があるため、通常は事務用途に特化したデザインとなります。

もちろん、10.5mmの認印を代用することも可能ですが、文書においてはサイズが大きすぎて文面が煩雑になる可能性があります。文書の性格や内容によっては、適切なサイズの訂正印を使用することが望ましいでしょう。

6.0mm10.5mm
10.5mm
標準的なサイズ認印に近いかなり大きいサイズ
作成文字数
最大3文字程
作成文字数
最大3文字程

法人印鑑のサイズ

実印や銀行印など法人用の印鑑には、個人用との誤認を避けるために「会社実印」や「会社銀行印」といった表記にてご案内いたします。会社とありますが、個人事業やフリーランスでもご参考いただけます。

会社実印サイズ

会社実印は、法人登記において登録する代表者の印鑑を指します。法務局への登録には特定のサイズの規定が存在します。

辺の長さが10mmを超え、30mm以内の正方形の中に収まるもの

言い換えれば、10.5mm以上27mm以下の印鑑サイズが会社実印サイズです。形状には丸型や角型の指定はなく、一般的には18.0mmの丸型がよく採用されています。ただし、印鑑はかつて権力の象徴であったため、成功を願掛け印鑑サイズには起業するオーナーの好みや信念が影響します。中には21.0mmでの製作を希望される方もいます。

丸型の印鑑は、レイアウトが二重円になり、内円には肩書、外円を周るように屋号が入ります。そのため、十分な大きさが必要で、多くのハンコ店では13.5mm以下の作成を受け付けないことが一般的です。また、法人形態を含む屋号の文字数によっては、15mmでも作成できない場合もあります。

Sirusiでは、会社実印については18.0mmを推奨しています。それは、会社実印は契約書でよく使われ、一般的には18.0mmが普及しているので、相手の印鑑と調和するサイズとなるからです。
契約においては、相手との信頼を築き、文書全体に一貫性を持たせることが整えるという意味で大切です。そのため、同じ印影サイズを採用することが契約書において一般的であり、18.0mmが適していると考えます。印鑑は一種の表現物であり、印鑑の大きさによって、企業の信頼性や尊重の度合いを示すとともに、プロフェッショナリズムをアピールする一環となりえます。

ただし、あくまで当社の推奨であり、最終的な判断は各企業のイメージや文化に基づいて行うべきです。企業が抱える価値観やビジョン、お取引先との関係性も考慮して、最適な印鑑サイズを選択することが重要です。

16.5mm18.0mm
少し小さめのサイズ標準的なサイズ
作成文字数
外周 最大25文字程
内枠 最大10文字程
作成文字数
外周 最大30文字程
内枠 最大12文字程

会社角印サイズ

会社角印は、法人形態や屋号、事業などの組織名称で作る正方形の印鑑を指します。登録しない印鑑ですので、会社角印に原則規定はありません。ただし、社内規定、フランチャイズやアライアンス、所属する団体などによっては独自の規定を設けていることがありますので、所属団体にご確認ください。

昔ながらの権力の象徴であった角印は、かつては企業の印象や権威をアピールするように大きいサイズで作る傾向がありました。しかし、現代では企業や団体のイメージやブランドに合わせたサイズで作られることが一般的となってきました。

Sirusiでは、21.0mmを標準サイズ、24.0mmを大きめのサイズとして推奨しています。会社角印は文書に押印されることが一般的で、多くは住所、社名などの入る署名の右横に押します。大き目サイズで作るとインパクトがあり、ダイナミックな印象となります。標準的なサイズですと均整の取れた落ち着いた印象となります。

最終的な選択は、会社のイメージや企業文化などを考慮して、最適な印鑑サイズを選択することが重要です。

16.5mm18.0mm
16.5mm法人印18.0mm法人印
標準的なサイズ少し大きめのサイズ
作成文字数
外周 最大25文字程
内枠 最大10文字程
作成文字数
外周 最大30文字程
内枠 最大12文字程

会社銀行印サイズ

会社銀行印は、法人用口座の開設に伴って登録される印鑑を指します。各金融機関では、概ね印鑑サイズについて特に規定がないことが一般的ですが、システム上の上限は40mm×40mmとされることが多いようです。

通例として、銀行印は実印よりも一回り小さいサイズで制作されがちです。これは実印との誤用を避けるための慣習です。銀行印の丸型は通常二重円となり、内円には「銀行之印」、外円には屋号が配置されます。大きさに特に厳格な規定はないものの、法人形態を含む屋号の文字数によっては、15mmでは作成できない場合もあります。

Sirusiでは、会社実印において18.0mmを推奨していることから、銀行印については16.5mmをお勧めしています。最終的な選択は、会社のイメージや企業文化などを考慮して、最適な印鑑サイズを選択することが重要です。

21.0mm24.0mm
21.0mm24.0mm
標準的なサイズ大きめで力強いサイズ
作成文字数
最大30文字程
作成文字数
最大35文字程

会社認印サイズ

会社認印は、登記されていない代表印を指します。登録のない印鑑であるため、特定の規定は存在しません。製作する店や職人によって勧められるサイズは異なりますが、一般的には実印と同等か、一回り小さいサイズが一般的です。

Sirusiでは、実印と同等のサイズでの製作を推奨しています。認印は印鑑証明が不要な契約において使用されることが一般的であり、契約においては、自社の押印と相手方の押印が揃っての契約となります。相手との調和や絆を大切にする考えから、先方と同じ印鑑サイズとなるよう、実印と同様のサイズが適していると考えています。

一回り小さいサイズは誤用を避けやすいメリットがありますが、同等サイズの場合は、保管する収納ケースを工夫する必要があります。当社では、実印と認印にアタリの色を変えて判別することができるアタリオプションを提案しています。最終的な選択は、会社のイメージや企業文化などを考慮して、最適な印鑑サイズを選択してください。

16.5mm18.0mm
少し小さめのサイズ標準的なサイズ
作成文字数
外周 最大25文字程
内枠 最大10文字程
作成文字数
外周 最大30文字程
内枠 最大12文字程

役職印サイズ

役職印は、権限が移譲された事業責任者の印鑑となります。登録のない印鑑であるため、対外的な規定は存在しません。一部の企業では社内の印鑑運用に関する規定があるかもしれませんが、役職印の作成は主に代表者や管理部門が担当し、詳細は社内での確認が必要です。

役職印のサイズは、代表者の印鑑より一回り小さめにするか、契約などを考慮して18.0mmで作成するかは、慎重に判断されるべきです。最終的な判断は、会社のイメージやニーズに基づいて行うべきであり、慣習や規約を考慮した適切なサイズを選択することが重要です。

16.5mm18.0mm
標準的なサイズ標準的なサイズ
作成文字数
外周 最大25文字程
内枠 最大10文字程
作成文字数
外周 最大30文字程
内枠 最大12文字程

先生肩書印サイズ

士業や資格者、研究機関などの方が所持する個人名と肩書を表す印鑑を肩書印または職印といいます。当社では、これを先生肩書印と呼んでいます。形状やサイズについては、所属する団体によって規定がある場合がありますので、まずは所属する団体の規程を確認してください。

もし規定がない場合は、団体や肩書などのイメージから判断されることが最も適切です。個々の先生方の信頼性や専門性を表す印影を構築するためには、デザインと選択されるサイズが重要です。自らの印象や活動範囲に合わせ、最適な先生肩書印のサイズをお選びいただくことをお勧めします。

16.5mm丸18.0mm丸21.0mm角24.0mm角
16.5mm18.0mm21.0mm24.0mm
丸印の少し小さめのサイズ丸印の標準的なサイズ角印の標準的なサイズ角印の大きめで力強いサイズ
作成文字数
最大12文字程
作成文字数
最大15文字程
作成文字数
最大30文字程
作成文字数
最大35文字程

まとめ

印鑑の種類に応じて適切なサイズを選ぶことは、個人や法人が持つ印鑑の個性や役割に合致する重要な要素です。以下は各種印鑑における当社の推奨する印鑑サイズです。

個人用印鑑

実印サイズ

印鑑登録の規定上、9mm以上24mm以下が実印サイズとなる。フルネームや画数に応じて、13.5mmから16.5mmが推奨。

銀行印サイズ

概ね登録に規定はない。姓か名で銀行印を作るなら画数に応じて12.0mmから13.5mmが推奨。

認印サイズ

認印は使用する場所や用途を想定して自由な発想で作成できる。姓か名で作るなら12.0mmから13.5mmが推奨。

訂正印サイズ

6.0mmが標準。

法人用印鑑

会社実印サイズ

法務局登録に基づき、印鑑サイズは10.5mm以上27mm以下。18.0mmが一般的であり、契約書では相手方との協調を図るためにも18.0mmが推奨。

会社角印サイズ

21.0mmが標準で、24.0mmが大きめのサイズとして推奨。企業イメージや文化を考慮して最適なサイズを選択。

会社銀行印サイズ

金融機関の規定に基づくことが一般的で、実印と同等か一回り小さいサイズが好まれる。16.5mmが推奨。

会社認印サイズ

実印と同等のサイズが推奨。18.0mmが推奨

役職印サイズ

社内規定に応じたサイズで作成。または用途や企業イメージで作成。

先生肩書印サイズ

所属団体の規定に基づくか、ない場合は信頼性や専門性を表すサイズを選択。個別のイメージに合わせたサイズが重要。

これらのサイズはあくまで推奨であり、最終的な選択は各個人や法人のニーズ、イメージ、文化を考慮してご選択ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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