印鑑をまっすぐ・きれいに押すためには、「押し方」だけでなく、朱肉や印鑑そのものの仕上げも大きく関わってきます。ここでは、Sirusiが正しい押し方として推奨する方法と、よくある失敗の原因・対処法を紹介します。
押す前に準備するもの
- 朱肉
印影の鮮明さは朱肉の品質によって大きく左右されます。乾燥していない、油分や水分が適切な朱肉を用意しましょう。 - 捺印マット
専用のマットが理想ですが、無い場合は不要なチラシやコピー用紙を四つ折りにして代用できます。
※ただし、柔らかすぎる素材は印鑑の枠に負担をかける可能性があるため、適度な硬さのものを選びましょう。

正しい印鑑の押し方
片手で押す方法
片手で押す場合は、体のバランスと持ち方がポイントです。
準備
- 捺印マットと紙は、右利きなら右肩、左利きなら左肩の正面に置きます。
- 持ち方は、人差し指をアタリにかけ、親指と中指で先端を支えます。印鑑の天は、人差し指の第2〜第3関節あたりの柔らかい部分で軽く支えます。
朱肉の付け方
- 印面を水平に保ち、朱肉に軽く2~3回ポンポンと当てます。
- 強く押し付けすぎると朱肉が付きすぎて印影が汚れるため、軽いタッチで十分です。
捺印の手順
- 手首を返して印面の向きを確認。
- 紙に水平に置くように下ろします。
- 「の」の字を描くように軽く揺らすと、全体に朱肉がのります。
- 垂直にスッと持ち上げれば、きれいな印影の完成です。
両手で押す方法
実印や角印など大きめの印鑑は、両手で安定させるのがおすすめです。
準備
- 捺印マットと紙を体の正面に置きます。
- 右手で印鑑を持ち、中指と人差し指をアタリ付近に、親指を反対側に掛けて固定。左手の手の平を天に添えます。
朱肉の付け方
- 印面を水平に保ち、朱肉に軽く2~3回ポンポンと当てます。
捺印の手順
- 印面の向きを確認し、紙に水平に置きます。
- 両手で安定させながら、上下左右に軽く揺らすイメージで押します。
- 最後は垂直に引き上げて完成です。
よくある悩みと解決法
まっすぐ押せないとき
■持ち方を工夫しましょう
手首を返して印面の向きを調整すると、まっすぐ押しやすくなります。
■アタリを活用しましょう
印鑑にアタリ(目印)があると向きが分かりやすくなります。アタリは印影の真上を示します。紙を逆さにして、アタリが手前に来るように押す方法もおすすめです。

朱肉がにじむ場合
■朱肉を変えましょう
朱肉の油分・水分量が多すぎると、にじみの原因になります。特に量販店などで販売されている印鑑ケースの小型朱肉は、成分の性質上、きれいに押すのが難しい場合があります。
にじみを防ぐためには、朱肉の品質を見直し、良質な朱肉にアップデートするのが効果的です。

印影がぶれる場合
■力を入れすぎないようにしましょう
強く押しすぎると印鑑が滑り、印影がぶれやすくなります。
10.5mm・12mmなどの細い印鑑は、軽い力で十分です。
■朱肉をつけすぎないようにしましょう
印面の溝の奥まで朱肉が付いている場合は付けすぎです。スポンジ朱肉など盤面が平らな朱肉は、強く押し込むと朱肉が付きすぎてしまう場合があります。
■朱肉を変えましょう
水分量の多い朱肉は滑りやすく、印影が安定しません。
朱肉の品質を見直し、良質な朱肉にアップデートするのが効果的です。

印影がかすれる場合
■朱肉が乾燥していないか確認しましょう
古い朱肉は乾燥してかすれの原因になります。新しい朱肉に替えるか、インクを補充しましょう。
■朱肉を均等につけましょう
一度だけは朱肉が均等につきません。数回ポンポンと軽く付けます。
印鑑ケースの朱肉を使う場合は、布張りのメッシュ地が見えなくなる程度につけるのがコツです。

■大きな印鑑の場合は押し方を工夫しましょう
法人印鑑や角印は中央に力が伝わりにくく、かすれが出やすい傾向があります。上から押さえて「の」の字を描くように押すと改善します。
■捺印マットを使いましょう
捺印マットは適度な弾力があるのため、適度な弾力があるため、力が印面全体に分散され、きれいに押せます。100円ショップのものでも十分効果があります。
それでも改善しない場合
■印鑑そのものを見直しましょう
上記のいずれの方法でもかすれが改善しない場合、印鑑そのものの仕上げに問題がある可能性があります。たとえば、「水平だし」などの仕上げが不十分な印鑑は、きれいな捺印が難しくなります。
また、素材の経年変化により押しづらくなっている場合もあります。その場合、印鑑の彫り直しや再作成もご検討ください。







