小売業の開業・法人設立に必要な法人印鑑

個人でショップを開く方も、法人を設立する方も。雑貨・アパレル・ハンドメイド・地域特産品・ポップアップストアなど、小売業で独立するすべての方に向けて、印鑑の選び方と使い方を解説します。


個人でハンドメイド作品を売るところから、実店舗を構えるショップオーナーまで——小売業で独立するスタートの形は様々です。どちらの形でも、仕入先との契約・テナント審査・EC出店申請で印鑑が必要になる場面は開業前から訪れます。

このページでは個人開業(個人事業主)と法人設立、それぞれの立場に必要な印鑑をわかりやすく解説します。

個人開業(個人事業主)に必要な印鑑

法人を設立せず、個人として屋号やショップ名で雑貨・アパレル・ハンドメイド・地域特産品などを販売する方には、実印・角印・屋号印の用意をおすすめします。Sirusiでは個人開業向けの3本セットをご用意しています。

個人実印角印屋号印
野口英世 | 吉相体モカル | 法人角印 | 吉相体モカル | 法人印 | 吉相体
市区町村に登録する個人の印鑑。テナント賃貸借契約・融資申込・仕入先との代理店契約など、重要な手続きで使用する。個人ショップでも開業前に用意しておくのがおすすめ。屋号・ショップ名を入れた角印。請求書・納品書・委託販売書類など日常業務の書類に使用。法人格がなくてもショップ名入りの印鑑で取引先への信頼感を出せる。屋号・ショップ名が入った事業用の丸印。仕入先との取引基本契約・卸販売契約など、角印よりフォーマルな書類に使える。個人名だけの印鑑より改まった印象を与える。

個人開業(フリーランス)で印鑑を使う場面

書類・手続きポイント使う印鑑
請求書・納品書の発行
(卸販売・BtoB取引)
都度発生。取引先への書類。屋号入り角印で信頼感を出す角印
委託販売契約書・領収書
(セレクトショップ・ギャラリー等)
委託開始時・都度。委託先への書類。角印または屋号印で対応屋号印角印
ポップアップ出店申込・会場使用契約
(マルシェ・イベント・百貨店催事等)
出店のたびに発生。小規模イベントでは印鑑不要または認印で可なことも。百貨店等では屋号印が望ましい屋号印角印
仕入先・メーカーとの取引基本契約仕入れ開始前。継続取引の基本契約書。屋号印または個人実印で締結。契約書なし・電子契約など形態は多様屋号印実印
ブランド・商品の販売代理店契約
(海外ブランド・国内メーカー等)
海外ブランド等の重要契約。契約内容により実印または電子契約で締結実印
融資申込書類
(日本政策金融公庫・銀行)
在庫・内装・設備への資金。個人実印+印鑑証明書(市区町村発行)のセット提出が基本実印
店舗・作業場の賃貸借契約契約・更新時。個人名義での賃貸には個人実印と印鑑証明書が必要なケースあり実印

将来的に法人化を検討している方へ
個人事業主としてスタートし、売上が安定したり複数店舗への展開を考えたりするタイミングで法人成りするケースは小売業でも多いです。大手百貨店・商業施設への出店や海外ブランドの代理店契約では、法人格を求められることがあります。法人化のタイミングでは個人印鑑は引き続き使いつつ、別途法人印鑑セットを新たに用意することになります。

法人設立に必要な印鑑

株式会社・合同会社などの法人を設立する場合、個人の印鑑とは別に法人専用の印鑑が必要です。法人登記・銀行口座開設・重要契約のすべてに対応する3本セットを揃えましょう。

代表者印(実印)▼ 角印▼ 銀行印
合同会社iroiro本舗 | 法人印 | ベンチャー印グラフィーバルーンタイプ合同会社iroiro本舗 | 法人角印 | ベンチャー印グラフィー合同会社iroiro本舗 | 法人銀行印 | ベンチャー印グラフィーバルーンタイプ
法人登記・投資契約・融資など、最重要書類に使用する印鑑。法務局への届け出が必要。見積書・請求書・納品書など日常業務の書類に使用。クライアントへの書類に押す機会が多い。法人口座の開設・資金移動・小切手など金融取引に使用。実印と分けて管理するのが原則。

小売業の法人印鑑サンプル

Sirusiでは篆書体などの伝統書体から、ショップのブランドイメージに合うモダンなデザインまで対応しています。

代表者印(実印)・認印サンプル

彫刻内容:外枠=法人名(例:株式会社〇〇〇)、中文=「代表取締役(之印)」(合同会社の場合は「代表社員(之印)」)

■例. 合同会社iroiro本舗

合同会社iroiro本舗 法人実印 バルーン バルーン
合同会社iroiro本舗 法人実印 ライン ライン
合同会社iroiro本舗 法人実印 サンライズ サンライズ
合同会社iroiro本舗 法人実印 サイファーUIN サイファー UIN
合同会社iroiro本舗 法人実印 サイファー サイファー
合同会社iroiro本舗 法人実印 スター スター

■例. モカル

モカル 法人実印 篆書体 篆書体
モカル 法人実印 吉相体 吉相体
モカル 法人実印 バルーン バルーン
モカル 法人実印 ライン ライン
モカル 法人実印 サンライズ サンライズ
モカル 法人実印 サイファーUIN サイファー UIN
モカル 法人実印 サイファー サイファー
モカル 法人実印 スター スター
モカル 法人実印 マンホール マンホール

角印サンプル

彫刻内容:法人名(例:株式会社〇〇〇)+「之印」など。法人名のバランスに合わせて職人が送り字を調整します。

■例. 合同会社iroiro本舗

合同会社iroiro本舗 角印 ベンチャー ベンチャー
合同会社iroiro本舗 角印 サイファー サイファー
合同会社iroiro本舗 角印 スター スター

■例. モカル

モカル 角印 篆書体 篆書体
モカル 角印 吉相体 吉相体
モカル 角印 ベンチャー ベンチャー
モカル 角印 サイファー サイファー
モカル 角印 スター スター

銀行印サンプル

彫刻内容:外枠=法人名(例:株式会社〇〇〇)、中文=「銀行(之印))

■例. 合同会社iroiro本舗

合同会社iroiro本舗 法人銀行印 バルーン バルーン
合同会社iroiro本舗 法人銀行印 ライン ライン
合同会社iroiro本舗 法人銀行印 サンライズ サンライズ
合同会社iroiro本舗 法人銀行印 サイファー サイファー
合同会社iroiro本舗 法人銀行印 スター スター

■例. モカル

モカル 法人銀行印 篆書体 篆書体
モカル 法人銀行印 吉相体 吉相体
モカル 法人銀行印 バルーン バルーン
モカル 法人銀行印 ライン ライン
モカル 法人銀行印 サンライズ サンライズ
モカル 法人銀行印 マンホール マンホール

小売業の起業で印鑑が必要な場面

会社設立から事業開始まで、印鑑を押す機会が多い手続きを時系列でまとめました。どの印鑑が必要になるか、あらかじめ把握しておきましょう。

会社設立・登記

書類・手続きポイント使う印鑑
定款の作成・認証電子定款の場合、押印不要なケースも実印
※実印は代表者個人のもの
設立登記申請書(法務局)個人の実印と法人実印の両方が必要会社実印実印
※実印は代表者個人のもの
印鑑届書(法務局)登記申請と同時に提出するのが一般的会社実印
出資金の払込証明書類登記申請への添付書類会社実印

銀行・行政手続き

書類・手続きポイント使う印鑑
法人銀行口座の開設設立直後。登記証明書・印鑑証明書と合わせて届け出会社銀行印会社実印

以下の行政手続きについては、2021年の法改正等により、原則として押印が不要(電子申告または署名のみ)となりました。

  • 法人設立届出書(税務署)
  • 都道府県・市区町村への法人届出(地方税関係)
  • 社会保険・年金事務所への届出(健康保険・厚生年金等)

※届出は不要でも、その後の「支払い設定」で印鑑を使います。上記の届出自体にハンコは不要ですが、税金や社会保険料を「口座振替(自動引き落とし)」にするための書類には、銀行届け出印(会社銀行印)の押印が必須です。

小売業特有の契約・手続き

書類・手続きポイント使う印鑑
店舗・テナント賃貸借契約開業前。法人名義での賃貸には実印+印鑑証明が必要。保証会社利用時は代表者個人の実印も求められることがある会社実印
仕入先との取引基本契約
(メーカー・卸業者・作家・ブランド等)
継続的な仕入れ・卸取引に関する基本契約。契約形態によっては押印不要・電子契約の場合も会社認印
厨房機器・設備のリース・割賦契約開業準備時。高額機器のリース契約では実印が必要なケースあり会社実印
請求書・納品書の発行
(法人向けケータリング・卸販売等)
都度発生。BtoB取引・法人向け納品では押印が求められることが多い角印
雇用契約書・パート・アルバイト契約採用のたびに発生会社認印

以下の手続き・契約については、近年のオンライン化・電子契約の普及により、原則として押印は不要となっています。

  • ECモール・直販サイト出店申込(Amazon・楽天・BASE等)
  • POSレジ・キャッシュレス決済サービス契約(Square・Airレジ・STORES等)

※ただし、自治体や事業者の運用、または一部の書面契約が発生する場合には、例外的に代表者印や社印の押印を求められるケースがあります。また、登録内容の確認や金融機関連携などの付随手続きにおいては、別途書類提出が必要となる場合があります。

資金調達・多店舗展開・EC拡大

書類・手続きポイント使う印鑑
融資申込書類
(日本政策金融公庫・銀行)
借入申請時。実印+印鑑証明書のセット提出が基本会社実印会社銀行印
フランチャイズ加盟契約
(FC展開・加盟店契約)
FC加盟時。長期かつ高額の重要契約。必ず実印で締結する会社実印
補助金・助成金申請書
(小規模事業者持続化補助金・創業補助金等)
申請のたびに発生。代表者の押印が必要な場合がある会社認印

会社認印とは?実印と使い分ける理由

会社認印とは、法務局への登録が不要な丸型の法人印鑑です。角印(領収書・見積書などの簡易書類向け)とは異なり、契約書など重要な書類への押印に使います。

会社実印(代表者印)で押せる書類でも、あえて認印を使うことがあります。理由は実印の使用リスクを抑えるためです。実印は法的効力が最も強い印鑑であり、押印することで意思表示の重みも増します。実印が求められていない場面にまで使い続けると、紛失・盗難時の被害が大きくなります。

起業直後は認印を別途用意しなくても支障はありませんが、書類が増えてきたタイミングで実印と認印を使い分ける体制を整えておくと、セキュリティとリスク管理の面で安心です。

合わせてそろえておきたい住所印

シャチハタ組合せ住所印4枚セット 製品イメージ

起業直後は、書類への社名・住所・電話番号の記入が繰り返し発生します。登記申請、銀行口座開設、各種届出……と、まったく同じ情報を何度も手書きする手間を、住所印ひとつで大幅に省けます。

書類への記載内容が統一されることで、転記ミスの防止にもなります。印鑑セットを揃えるタイミングで、住所印もまとめて注文しておくと便利です。

【コラム】起業準備に必須!住所記入の手間をなくす便利アイテム

印鑑を選ぶときに気をつけること

テナント契約と仕入先契約は、開業前の重要手続き

小売業では、店舗オープン前にテナントの賃貸借契約や、仕入先との取引契約が発生します。
特にテナント契約では、法人実印や印鑑証明書の提出を求められるケースが多く、商業施設やショッピングモールへの出店では、審査から契約締結まで時間がかかることもあります。開業スケジュールに合わせて、早めに印鑑を準備しておくと安心です。

一方、仕入先との契約は、認印・社印や電子契約で対応するケースも増えています。契約先によって必要な形式が異なるため、実印・認印を用途に応じて使い分けられるようにしておくと、開業後の対応がスムーズになります。

代表者印の肩書きは登記事項と一致させる

株式会社であれば「代表取締役之印」、合同会社であれば「代表社員之印」が一般的です。

登記事項証明書に記載された肩書きと印鑑の彫刻が一致していないと、重要な書類の場面で補正を求められることがあります。まず会社の形態(株式会社 or 合同会社)を確認し、それに合った彫刻を指定しましょう。

実店舗とECの両立には、印鑑の使い分けが鍵

実店舗とECを並行運営する場合、実店舗契約・卸取引・請求書発行など、用途によって使う印鑑が異なります。実印をすべての書類に使い続けると、摩耗・紛失リスクが高まります。用途に応じた使い分けを最初から決めておきましょう。

Sirusiで印鑑を作るメリット

法人印鑑は、契約書や請求書など、事業運営のさまざまな場面で長く使い続けるものです。Sirusiでは、印影デザインの提案から、ブランドイメージとの整合性、押しやすさを左右する仕上げまで、一つひとつ丁寧に制作しています。

デザイン案を最大4案提案

ご注文後、デザイナーが法人名のバランスや文字の組み方を考慮した上で、最大4案のデザイン案を作成してご提案します。「どんな仕上がりになるかわからない」という不安なく、納得のいく印鑑を選んでいただけます。

ロゴ入れ・コーポレートイメージとの相談も可能

「コーポレートイメージに合う書体を教えてほしい」「会社のロゴを印鑑に入れたい」といったご要望もご相談ください。ブランドに一貫性を持たせたいスタートアップからのご依頼に対応しています。

丁寧な仕上げが、押しやすさにつながる

印鑑の品質は「デザイン」だけではありません。印面の彫刻精度と仕上げの丁寧さが、朱肉の乗りやすさ・印影のきれいさを左右します。重要書類への押印で、かすれや歪みが起きないよう、職人が一本ずつ仕上げを確認します。


法人印鑑
Sirusiでは、伝統的でオーソドックスな書体はもちろん、前衛的でアーティスティックなデザインにも対応いたします。様々なデザインの引き出しを持つ職人が、御社名のバランスを考慮しながら、一文字ずつ丁寧に制作し、洗練した印鑑に仕上げます。法人印鑑を通して会社を運営する皆様をサポートできるよう、使い心地にもこだわった印鑑を作成いたします。

11,000円(税込)〜

会社印鑑・法人印鑑の作成はこちら

Sirusiは印影のデザイナーと仕上げの職人による丁寧な制作を優先しているため、納期に一定の時間をいただいています。会社設立の手続きと並行して、早めにご注文いただくことをおすすめします。

お客様の声

よくある質問

ハンドメイド作品や地域特産品を個人で販売しています。印鑑は必要ですか?

minne・Creema・BASEなどのプラットフォームでの個人販売は、開設時に印鑑は不要なケースがほとんどです。ただし、仕入先・委託先との取引基本契約・融資申込・テナント賃貸など、事業が本格化するにつれて印鑑が必要になります。個人実印・角印・屋号印などを用途に応じて準備しておくと対応しやすくなります。

マルシェやポップアップに個人で出店します。屋号印と角印はどちらが必要ですか?

小規模なマルシェや個人主催のイベントでは、認印または角印で対応できることが多いです。百貨店の催事や大手商業施設のポップアップスペースでは、出店申込書・会場使用契約書に押印を求められる場合があります。
そのため、角印または屋号印を用意しておくと対応しやすいです。

ショップ名・ブランド名と本名が違います。印鑑にはどちらを入れますか?

個人事業では、
・実印:市区町村に登録した本名で作成
・角印・屋号印:ショップ名・屋号で作成可能
日常業務では屋号印、融資や重要契約では実印を使用することで使い分けができます。

個人事業主でショップを運営しています。法人化するタイミングで印鑑も切り替えが必要ですか?

法人化(法人成り)すると、法人名義の印鑑(会社実印・銀行印・角印)が必要になります。
個人の実印は法人実印としてそのまま使用することはできません。
法人設立と同時に印鑑を作成し、契約・口座・各種サービスの名義変更を行います。

ポップアップストアへの出店申込に印鑑は必要ですか?

イベントや主催者によって異なります。
小規模イベントでは印鑑不要または簡易対応が多く、百貨店や商業施設では押印が必要な場合があります。

海外ブランドの仕入れや代理店契約をする場合、印鑑はどう対応すればいいですか?

海外ブランドとの契約書は英文で作成されることが多く、署名(サイン)のみで押印が不要なケースもあります。ただし、日本国内での代理店契約書や独占販売契約書には法人実印での締結が求められることがあります。また、Sirusiではアルファベット表記の法人名を彫刻した実印にも対応しているため、英文書類に使う印鑑をご希望の場合はご相談ください。

地域特産品をEC・物産展で販売します。委託販売契約に必要な印鑑は?

道の駅・物産館・産直ECなどへの委託販売契約は認印または電子契約で対応されることが多いです。ただし、取引が拡大し卸契約に発展する場合は、実印が求められることもあります。

ショップ名・ブランド名と法人名が違います。印鑑にはどちらを入れますか?

法人の実印・銀行印には基本的に登記上の法人名(例:株式会社〇〇〇)を彫刻します。ショップ名やブランド名は業務用の印鑑(屋号印など)として別途作成することが一般的です。ブランド名入りの印鑑を希望する場合は、日常業務用の認印として別途作成し、ショップ向けの書類に使い分ける方法があります。