起業時、本当に必要な印鑑は?

「最初から全部そろえて、結局使わなかったらもったいない」「だけど、後から足りなかったと後悔したくない」そんな起業家の皆様のために、法人設立時に必要な印鑑と、用意するベストなタイミングを整理しました。

法人設立に必要な印鑑・用意するタイミングの一覧表

印鑑名必要性主な用途用意するタイミング
個人実印必須定款への押印・登記申請設立準備中(定款作成前)
法人実印必須登記申請・重要契約設立登記直前
法人銀行印任意(ほぼ必須)法人口座の開設登記完了後〜口座開設前
角印任意(ほぼ必須)領収書・請求書等の社外文書の発行社外文書発行前までに
会社認印任意契約書・社内文書契約頻度が増えたタイミング
住所印(一行印)任意書類への会社情報記入所在地・社名確定後

個人実印【必須】

  • 発起人が個人の場合、定款の発起人欄に押印し、印鑑証明書を登記申請時に添付する必要があります。
  • すでに市区町村で実印登録済みであれば、その実印をそのまま使用可能です。(新たに印鑑を作る必要はありません。)

📌 用意するタイミング
→ 設立準備中(定款作成前)には必ず印鑑登録済のものを用意しておきましょう。

法人実印(代表者印)【必須】

  • 会社設立時に法務局へ届け出る「会社の正式な印鑑」であり、これがないと登記申請は受理されません。

📌 用意するタイミング
→ 設立登記の申請前までに必ず作成が必要です。

法人銀行印【任意※ほぼ必須】

  • 多くの銀行では、法人口座開設時に法人実印の印鑑証明書を提出し、さらに銀行に届け出る印影(=法人用の銀行印)が必要です。
  • 一部ネット銀行でも銀行印の届け出が求められるため、「ネットだから印鑑不要」とは限らないので注意が必要です。もちろん印鑑レスの銀行もあるので、事前に要否の確認が必要です。
  • 法人実印と法人銀行印を兼用することも可能ですが、安全性や実務上の使い分けを考えると別々に用意するのがおすすめです。

📌 用意するタイミング
→ 登記完了後、口座開設申請直前までに。

法人実印と法人銀行印の兼用について:メリット・デメリット

選び方メリットデメリット
兼用(法人実印を銀行にも届ける)・印鑑は1本で済む
・費用が抑えられる
・盗難や紛失時のリスク大
・あとから分離する際の変更手続きが煩雑
分離(実印と銀行印を分ける)・用途の明確化
・セキュリティ向上
・印鑑2本分の管理が必要
・2本分のコストが発生

角印【任意※ほぼ必須】

  • 見積書・請求書・納品書・契約関連書類など、社外文書に「会社として発行した証」として押印されるのが角印です。
  • そのため実務上は「会社印」としての位置づけが強く、企業の信用や責任を表す意味でもほぼ必須といえる存在です。
  • スタンプ式(浸透印)や電子印としても運用可能で、業務効率を考慮して選ぶ企業も増えています。

📌 用意するタイミング
→ 請求書・社外文書を出す前までに。早めの用意が安心です。

会社認印【任意】

  • 印鑑証明書の添付が不要な契約書・社内文書などに押印する印鑑です。
  • 日常押印用など、むやみに実印を押すわけにはいかない場合に利用する企業も多く、ある程度の規模になると運用が定着します。

📌 用意するタイミング
→ 業務が安定し、押印の場面が増えてきたとき。(※スタートアップ段階では後回しでもOKです。)

住所印(一行印)【任意】

シャチハタ組合せ住所印4枚セット 製品イメージ
  • 法人名・所在地などをスタンプで押せる便利アイテム。書類なに何度も記入する作業の負担を大幅に軽減できます。
  • 書類作業の時間とストレスを大きく減らせるだけでなく、手書きによる誤記や体裁のばらつきも防げます。

📌 用意するタイミング
→ 会社住所・社名が決まったら都度用意するのがおすすめです。

起業時に見落とされがちなのが、住所印の便利さです。実際に登記書類や申請の手続き、銀行口座開設、融資の申し込みやオフィスの賃貸契約など、「会社情報を書く場面」が非常に多いことに気づかされます。Sirusiでは住所印の用意を特におすすめしております。

【コラム】起業準備に必須!住所記入の手間をなくす便利アイテム

あなたはどのタイプ?用意するべき印鑑のリスト

タイプ必要な印鑑特徴・対象者
ミニマム派・個人実印
・法人実印
コストを抑えて最低限必要な印鑑だけを用意したい人
スタンダード派・個人実印
・法人実印
・法人銀行印
・角印
起業に必要なものをまとめて用意しておきたい方
慎重派・個人実印
・法人実印
・法人銀行印
・角印
・会社認印
起業に必要なものをまとめて用意、
且つ押印の役割を明確にしてリスクヘッジしたい人

どのタイプの方にも、住所印(一行印)のご用意をおすすめしております✨

Sirusiなら会社の“らしさ”を表現できます

Sirusiの法人印鑑は、単なる実用品ではなく、ブランディングの一部として設計できます。

法人印鑑
Sirusiでは、伝統的でオーソドックスな書体はもちろん、前衛的でアーティスティックなデザインにも対応いたします。様々なデザインの引き出しを持つ職人が、御社名のバランスを考慮しながら、一文字ずつ丁寧に制作し、洗練した印鑑に仕上げます。法人印鑑を通して会社を運営する皆様をサポートできるよう、使い心地にもこだわった印鑑を作成いたします。

10,000円(税込)〜

法人印鑑シリーズを見る

豊富な書体で「らしさ」を表現

伝統的な書体からモダンなデザインまで、社名や業種、ブランドイメージに合わせてお好みの書体をお選びいただけます。カタカナやアルファベットを含む社名にも対応した、タイポグラフィデザインもご用意しています。

ロゴやモチーフ入りの印鑑作成もご相談ください

会社ロゴや、ブランドを象徴するモチーフを印影に取り入れることで、より個性的で印象的な法人印をお作りいただけます。ご希望の方は、お気軽にご相談ください。
(ロゴデザインは、高解像度データでご提供いただけますようお願いいたします。)

モチーフ入り印鑑

最大4案まで、追加料金なしでご提案

ご注文後に、異なる書体やレイアウトで複数のデザイン案をご提示できます。デザインをじっくり比較しながらお選びいただけます。詳細は「印鑑のデザイン確認方法」をご確認ください。

Illustratorによる完全オリジナル印鑑も対応

丸印・角印ともに、Adobe Illustrator形式の完全オリジナルデータでの入稿にも対応。フォント・ロゴ・イラスト入れも自由自在です。

信頼も、自分らしさも、大切にしたい起業のかたち

起業とは、あなた自身の「理念」や「信頼」を社会に届けていく営みです。
印鑑は形式的なものと思われがちですが、じつは起業する人の考え方や価値観があらわれる、大切な“表現”のひとつでもあります。

特に、法人実印や銀行印は、一度登録・届出をすると変更に手間がかかるため、設立前の段階で納得できるものを用意するのがおすすめです。

一度登録すれば長く使い続けることになるからこそ、ただ機能を満たすだけでなく、自分にとってしっくりくるものを選んでもらいたい…。
Sirusiはそんな想いを込めて、デザインや書体、サイズバランスにこだわった印鑑をご提案しています。

起業の第一歩としての印鑑が、あなたらしさを備えたものでありますように。